アグラオネマ育成における水苔の使い方
今回はアグラオネマ育成での水苔の使い方について私の考えを話したいと思います。
まず、私がアグラオネマ育成で植物を植える際に使用しているものは主に2つ。
1.水苔
2.用土
(3.水耕栽培)
今回は上記のうち水苔についてのお話
比較的簡単に手に入るし、用土のように配合などを気にする必要がないため、初心者でも使いやすいかと思います。
これだけでもそこそこ育成はできるため最初は水苔での育成から入っても問題ないでしょう。
しかし、ここで理解しなければいけないのが
水苔のデメリット
1.用土に比べ保水性が高すぎる
アグラオネマ含め、多くの植物で問題になるのが根腐れであろう。丈夫といわれる植物でも根腐れになってしまうと調子を崩します。
保水性が高い水苔を使用したうえで、水遣りの頻度を多めにしてしまうと根腐れをより起こしやすくなります。
2.栄養不足
植物を綺麗に育てるにはやはり栄養価は必要です。水苔でもある程度は育ちますが、安定して長期で育てるのであれば肥料の追加もしくは用土での育成が好ましいです。
私の場合、それは「発根を促したい時」
水苔の1番のメリットは茎に対して湿度を高く維持しやすいので、発根を促す際に都合が良いという点でしょうか。
例えば、
・株分けした際に葉の枚数に対して根が少ない
・株分けしたいけど、茎の部分に根が生えていない
・種子からの発芽を狙いたい
などなど、、、(*´ー`*)
他にも細かいことはありますが、おおよそこんな感じでしょうか。
水苔の種類
あと、水苔には産地の違い、ランク違いなど様々存在します。ランクはA〜AAAAAまで存在しますが私はアグラオネマ育成では出来るだけAAA以上を使用するようにしています。
このランクになるとホームセンターなどではなかなか売っていないことも多いため、ランを取り扱っているような園芸店や、ネット購入での入手が現実的なところでしょう。
水苔はランクで何がちがうの?
わたしも全てのランクを調べ上げたことはないのですが、上位ランクの物の方がチリのような細かく千切れた苔が少ない印象があります。
乾燥の速さもランク、産地により微妙に異なるため、使う水苔は統一した方が水遣りのタイミングなどが計りやすく感じています。
水苔栽培での肥料
それでもずっと水苔がいいんだ!という方にはやはり肥料の添加が必要です。
何を使うかという話になってきます。
私のおすすめは「マグアンプK」という商品。
緩効性肥料というもので、ゆっくり溶け出すので肥料焼けなどのリスクがかなり抑えられています。
私自身は水苔で発根したら用土に移しますので、基本的にマグアンプ中粒を用土に混ぜて使用する機会がほとんどです。
水苔に中粒を混ぜることはあまりありません。
ただ、何故か水苔でめちゃ調子いいやつがたまにいます。そんな用土への移し替えを躊躇ってしまうような草体にはマグアンプ小粒を水苔の表面にかけます。
水苔栽培での水遣り
水遣りの方法は育成者によってかなり左右されるところであり、おそらくみなさん悩まれるジャンルではないかと思います。
そりゃそうですよね。やり方ミスれば植物を枯らしちゃうんですから_| ̄|○
私も初めて購入したAZ便のcastleは綺麗に腐らせて洗礼を受けたものです。
それを踏まえて現在の私の水遣り方法はというと、とても単純。
「土が、苔が、乾くまでやらない。」
これにつきます。
たぶん植物育てているほとんどの人が聞いたことあるでしょう。
やっぱりこれか。。と思う人も数多だと思います。
しかし、大事なのは、みんな言うけど本当にそれ実践できてますか?ってこと
実際に植物はたちに植えられて根が深くに張り巡らされてて、どこが乾いたら水を遣るかをしっかり理解することが大事と思っています。
私の場合、水苔なら表面が乾いても暫くは放置です。表面が乾いたときに水苔に指を2〜3cm入れたところが乾燥してきたら水を遣ります。
表面が乾燥しても意外と指を入れたら湿っています。当然空気に触れているとところから水分が蒸発するので当たり前ですが、これが結構な期間湿り続けてます。表面カラカラだけどちょい下は湿ってる状態なら私は基本水はあげません。
僕らは根を腐らせたくない。
なら根のある領域の水分も蒸発しないと結局蒸れてしまう。
だから大事なのは表面じゃなくてその下の水苔の状態ってこと。
カビで植物が溶けるのもやはり水分が多い環境下でカビが増殖するからであって、乾燥する期間が定期的に訪れるように管理すればカビの増殖も抑制できるはずと考え、この方法でやっています。
現実的に表面下2〜3cmで全ての根があるわけじゃないから、実際水をあげてる時はさらに深部は少し湿ってるかもしれません。ただ、この指標をもってから水苔ロストは確実に減りました。というかほぼ0。ただ、乾燥させすぎで草体に負担がかかるケースもあるので、もし、乾燥させている段階で葉が垂れてくることがあれば、その時点で水を遣ります。
(どこまで、攻めれるか、萎れた際のリカバリー方法はまた別会で)
いかがでしたでしょうか?水遣りについて話しすぎましたねww
たかが水苔ですが、話すこといっぱいあってこれでも省略したのですが、、、
何はともあれ、
みなさんのアグライフに少しでもお役に立てることを願い今回はこのへんでおしまいにしときましょうか。
ご質問、コメントなどありましたら、当ブログのコメント欄に記載頂くか、
Twitter ID @KURO_ShibA_Nats に直接コメントしていただいても構いません(*^◯^*)
Aglaonema pictum “夢観極彩 千眼葉”
こんにちは( ・∇・)
先日はネブローサムの紹介回とさせてもらったので、今回はアグラオネマ ピクタムの育成株の紹介を、、、、、と思ったのですが
多い( ・∇・)
ということでもう順番に紹介していこうと思います。何回になるかはわかりません(・・;)
とりあえずひとつずついこっか。
うん。そうしよう( ˙-˙ )
ということで今回は
“夢観極彩 千眼葉”
まず名前がカッコいい!
どういう意味って聞かれたら、よくわかんないんだけどカッコ良い!!
白〜薄緑が下地にあり、鮮やかな緑と濃い緑が不均一にのってくる柄が特徴的。
成長するほど白地の面積が広くなってくる印象です。
消灯後の葉を写真で撮ってみた。
昼間と違い渋くてカッコよく写りました。
ピクタムは目が慣れないと全部同じような葉に見えがちだが、これは誰がみても一目瞭然(O_O)
そういう一目で識別できるような種類のアグラはやはり人気なのかと思います( ̄▽ ̄)
Aglaonema neblosum 2022
今回は改めて、2022年現在で私の管理しているネブローサムを紹介しようと思います。
( ・∇・)
ネブローサムはピクタムとちがいカラフルな印象はありませんが、緑の濃淡と銀色が混ざり合いなんとも渋くカッコいい葉をみせてくれるやつらです。
育成していてもピクタムよりやや強健なイメージがあります。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
現在わたしが管理しているのは4種類。
ネブローサムに関してはネームド株がほとんどないため、私が所有しているネブローサムは番号わけして管理しています。
管理ナンバー i
Agraonema sp. Nebulosum mosaic Borneo
これは私にとって始まりのアグラオネマ。
ここからアグラオネマライフがスタートしました。
ネブローサムは2色展開の柄と3色展開の柄のタイプがありますが、こちらは3色タイプ。
下地の薄い緑に濃淡の違う濃いめの緑が入ります。特徴としては葉の辺縁を濃いグリーンが縁取るようなかたちの柄をしております。
管理ナンバー ii
Aglaonema neblosum tricolor ii
こちらも3色展開の葉柄をしておりますが縁取りの緑はそこまで主張しません。
相対的に薄い緑色の割合が比較的高いタイプで、ネブローサムの中では派手な印象が強いものになります。
成長しても濃い緑がアクセント程度に散らばり、明るめのカッコいい葉がとても目立ちます。
管理ナンバー iii
Aglaonema neblosum tricolor iii
これは幼い葉と成長した葉の印象が結構変わりますね。3色展開ではありますが、濃い緑の割合が成長に伴い明らかに増えてきています。
ぱっと見は2色展開にも見えますがよく見ると3色です。
個人的には濃緑色のなかに散りばめられる銀色がカッコいい個体だと思ってます。
管理ナンバー iv
Aglaonema neblosum bicolor iv
これは、管理しているネブローサムの中で唯一の2色展開のもの。
葉の淵のみに模様の入る珍しいパターン
迷彩模様がスタンダードなアグラオネマのなかで、あえてその特徴を銀一色で塗りつぶすという特殊なやつ。
ネブローサム集めていくとこういった変わったやつも欲しくなってくるのです。
マニア向けのネブロかもしれません( ̄▽ ̄;)
いかがでしたでしょうか?
いがいとカッコよくないですか?
ネブローサム( ・∇・)ね♪
ピクタムのなかに紛れさせてもこの渋カッコ良い葉はいがいと目立ちますよ(`・ω・´)
私の管理している株はたまに某オークションなどでも出すことがありますので、もし見かけた際にはひとつネブローサム チャレンジいかがでしょうか?٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
では、今回はこのへんで
∩^ω^∩see you next time
現環境2022
お久しぶりです。
そして、ごめんなさい。m(__)m
約2年半ぶりの投稿です。
最後にわたしがあげていた記事はネブローサムについてですね。
もちろん今も、アグラオネマのネブローサムもピクタムもバリバリ育ててます。
バリバリです。
まず、以前より規模が、、、(¬_¬)
まぁ、ということで今回は現在(2022.4.18時点)での育成環境をご紹介。
とりあえず2年半前はこんなかんじ
いやーシンプル。
かわいい子株が並んでますね。
これはAglaonema pictumのキャッスル、ウルトラヒカル、吹雪、とアンダマンかな?
それとネブローサムがひとつ。
懐かしい( ・∇・)
んで、これが今
∑(゚Д゚)!!!
あとコレ
Σ(゚д゚lll)!!!!
これ、ほぼアグラオネマばっかり。
現在ケージは90cmのガラスケージを2つで管理しております。
株数は、、、、34株と発根管理中も合わせると約50株(今初めて数えたw)
5株から2年半で約10倍の所有数( ˙-˙ )
ハマりました完全に。沼にw
アグラオネマの種類はピクタムが7割、ネブローサムが3割といったところでしょうか?
ピクタムは言わずもがな、数多の種類がありますが、ネブローサムには明確に区別されているもの(いわゆるネームド)はかなり少ないのが現状です。
私が所有するネブローサムは4種類。
成長段階で柄の入り方の異なる4タイプを管理しております。
コレに関してはまた別回でネブローサムのみでまとめようとおもいます。
これが私の始まりのネブローサム
ということで、今回は現在のアグラオネマ育成状況の報告で一旦おしまい。
また、追って育成環境についてのお話と植物自体のお話もしていきます。
それではまた∩^ω^∩
再起
アカウントのパスワードを紛失してしまい、ブログ更新を完全にストップしておりましたが、パソコンデータを整理している時に残しておいたpassとIDを発見。
数年の月日が経過しましたが、再度ブログを開始しようと思います。
以前と比較し我が家の植物の数は圧倒的に増加し、設備、育成環境共に大きく変化しましたので順次ブログを上げていこうと思います。
今後とも「鱗と迷彩」をよろしくお願いいたします。
アグラオネマ ネブローサム
本日はアグラオネマのピクタムではなく、ネブローサムについてちょっとだけお話を
アグラオネマは東南アジアを中心に50種類ほどが自生しております。
その中でも私は迷彩柄が顕著なピクタムという種類を好んで育成してます。
また、ピクタムの中にはかなりのバリエーションがあることから、多くの愛好家が存在しております。
しかし、同じ迷彩柄でもピクタムとは一風違った印象を放っているのが上の写真にあるネブローサムと呼ばれる種類。濃度のコントラストが派手なピクタムに対して、淡い迷彩が特徴であり、全体的に銀色がかったような葉っぱが多く見られます。
写真にあるものはAglaonema sp.Nebulosum mosaicと呼ばれていたもの。
よく見ると銀色ベースに3種類の緑が迷彩を彩っているのがお分かりでしょうか?
この他にも2種類の迷彩柄のものも存在し、こちらもバリエーションは様々であります。
派手系迷彩のピクタム、おしとやかな迷彩のネブローサムといったところでしょうか。
育成に関してはどちらも比較的丈夫な部類には入りますが、ネブローサムの方がピクタムよりもやや丈夫な印象が強いようです。
比較的メジャーになってきたピクタムに比べまだまだマイナー傾向にあるネブローサムですが、淡い迷彩にはピクタムにはない表現で惹き込まれるものがあります。
販売自体も一般的ではないため、もしお目にかかった際にはお部屋の片隅にご検討して見てはいかがでしょうか?
(1番新しい葉っぱ、よくみると指元にさらに鮮やかなもう一種類のみどりが!?これは!まさかの4色葉なのか??今後に期待です٩(๑❛ᴗ❛๑)۶)
アグラオネマ育成ガイド①
今回は私が育てているアグラオネマをひと通り紹介し終わったので、現在の育成環境を少しずつご紹介しようと思います。
まずはじめに、わたしのお話は完全に初心者向けの内容となります。(なぜなら私も玄人ではないから!!ww)
実際に現地に植物の採集に行かれたり、植物を増やして販売などをされている方はそれぞれに細かいポイントをおさえてこだわってらっしゃると思います。
がっ、!!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
世間的には熱帯植物なんて触ったこともない方がほとんどかと思います。いきなり難しい話をしてもチンプンカンプンになるので、そのあたりも考慮しながらまずはわかりやすく管理のポイントも含めてお話してみようと思います(`・ω・´)
目次
1.環境について
2.温度と湿度
3.用土 (次回)
4.水やり (次回)
5.その他
1.環境設備
以前わたしは自作の保温箱をスタイロフォームにて作成したお話をしましたが、現在はガラスケージを購入してそこでの管理をしております。
水槽でも育成はできると思いますが、使い勝手と空気の通り道の確保という点ではやはりパルダリウム、ビバリウム用のガラスケージがオススメとなります。
同じガラスなのに水槽と何が違うかというと
・前面がガラス引戸
・上面にもガラスの天井がある
・通気孔が天井ガラスと前面の下部に設置されている
ご覧いただければわかるように前面がガラス引戸のかたちになっております。これが水やりをする際にとても簡単でかつ、真正面から霧吹きができるため前面のガラスに水滴がつかず、見栄えもいいです。
水槽や、衣装ケースの場合真上からの霧吹きになるので全ガラス面に水滴がついてしまいどうしても見栄えではガラスケージに劣ってしまいます。
そして、地味に大事なのが通気孔(*・ω・)ノ
熱帯植物だからただジメジメさせとけば良いというわけではありません。完全に空気をこもらせてしまい、温度が上昇してくると草体に負担をかけてしまいます。空気の流れをかすかに作りつつ、温度と湿度の維持がポイントです。
網の部分が通気孔になっております。
なので、必要な機材としては
・ケージ、水槽、衣装ケースetc...
・観葉植物用ライト
・温湿度計
・鉢
・用土
・霧吹き
くらいでしょうか(*'▽'*)
常湿で育成できる観葉植物に比べるとちょっと手間がかかりますけど、その分綺麗な葉っぱを展開してくれたときの感動ったらたまりませんよ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
2.温度と湿度
これは観葉植物を育てるにあたり絶対におさえなければならないポイント。
アグラオネマ ピクタムに関して言えば温度は15~30℃の中であれば問題ないかと思われます。ただ20℃を下回ると成長率が遅くなってしまうようですね。
湿度に関してはアグラオネマは慣らせば常湿でも育成できます。ただいきなり常湿にすると萎れてしまうので、ある程度湿度のある環境で根を張らして、安定してきたら徐々に常湿に慣らしていくのがベターです。
私の場合、湿度は60~70%ぐらいの環境で育成していますが、ある程度根がしっかりした草体は50%を下回っても葉垂れすることなく元気でした。ただ、湿度がある程度高い環境の方が成長が早い気がしているため、現在は常湿でなく多湿気味の環境を維持しております。
植物が水分を吸収できなくなることを水涸れと言います。根っこがしっかりしていない状態ではうまく吸水できずに葉が垂れてきます。
このアンダマンは下の葉が見事にうなだれていますね。
これがさらにひどくなってしまうと葉の一部が黄色に変色してきます。
左の葉の先端が黄色に・・・・
葉の一部に黄色い斑点が・・・・・
こうなってしまうと元には戻りません。
この程度であれば残しておいても悪くはないかもしれませんが、これらは切り落としました。ダメになりかけの葉っぱを残しておいても、その葉に無駄に栄養がいってしまうので切り落としていいと思います。
また、根がしっかりとしていない場合は湿度が高めの環境を作ってあげて発根を促すと良いかと思われます。
先ほどのアンダマンも二枚葉を落とし、湿度をあげた環境で育成していくと少しずつ葉が浮いてきました。このタイミングから新しい葉が伸び始めました。
根が張ってくるとそのぶん栄養の吸収も促されるので新しい葉の展開も見られるようになるのです(`・ω・´)
というわけで今回はアグラオネマの育成設備環境と温度と湿度についてお話しさせていただきました。
次回は用土と水やりについてお話ししていこうと思います。
これを機にあなたのお部屋にも迷彩の葉っぱはいかがでしょうか?(๑>◡<๑)
それではまた!
葉垂れしてたアンダマンの復活を告げる新葉
美しい、、、(T-T)